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「波飛沫」

波は感情だ。白泡〜漣〜波濤まで、自然の息遣いを示す様だ。——或る時、歪んだ生命体の営為を、「撃つ」結果に到った(“時”が“化”ける)。積層された不義不純を、指弾する。——何の意思も無いようで有る様な災禍が、何人(なんびと)を選ばずして襲った。——日和を選んで汀を歩く私は、ほんの一面だけを求めて訪れる。——だが、誰が足元を掬う荒波を目途とするだろうか?「表現」はその許された数少ない冒険であり、営為だと思う。

自分の立ち位置を踏まえて、驕ってもいけない。——平安でいたいが、良い事も悪し事も凌駕され、また乗り超える、の連続だ。

「交感するものは…」

武骨な絵を描く。さらさら情緒の表面を描くのでもない。技術的に凝って細部を極めるものでもない。(経験が情動を揺さぶるものを描かせるものならば、隠す事は無い。眼を背けない)。私のこの頃は、ザラザラの画面が私から湧き出でて、誰かを求める様に中空に訴えたい衝動に駆られたものばかりだ。——(仮象でもある)——。せっかく描くのなら、私のエネルギーと観るあなたのエネルギーのスパークと感応を求む。

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