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「アルコール依存者として生きる」

俗に「アル中」―アルコール依存症―は誤解されがちな病気ですが、遺伝でも、教育がないからでも。意志が弱いからでもなく、誰でもがなりうる疾病です。身体的、精神的にアルコールに囚われてしまい、身体に取り込まないと禁断症状(離脱症状)が発現してしまう「薬物依存」で、ドラッグに溺れる人達となんら変わりはありません。断酒することによって一時的に回復しますが、一生完治することのない病です。

ほとんどの人は再飲酒を繰り返し(スリップといいます)、肝硬変、静脈瘤破裂、他の内臓疾患、脳萎縮による痴呆症、癲癇発作等々によって死んでゆきます。

さいわい私は、3か月の入院を経て、12年、なんとか生きており、仕事にも復帰していますが、同時期に入院していた仲間や、先輩、後輩達はサクサク死んでいっています。

飲酒欲求を止めるのは1人では無理とされていて、AA(アルコホーリクス・アノニマス)や断酒会に入って酒害体験を語り合い、友人と共に断酒してゆくのが最良の道と言われます。私も断酒会に入会しています。

しかしそれでも再飲酒してしまう人は多く、回復者は全アルコール依存症者のわずか20%というのが現状です。こんな因果な病気にならないよう、皆さんもお酒は少量を間を置いて楽しく飲んでください。

毎夜飲まないと眠れない、という人は危険信号が灯っています。一睡もできなかったら、もうすでに依存症の恐れがあります。精神科クリニックで睡眠薬をもらい。もうお酒を飲むのはやめましょう。飲むのをやめると甘い菓子ばかり欲しくなり肥ります。ストレスが溜まって鬱になります。死にたくなります。睡眠薬をオーバードーズして死にかけますが、気にしないでください。私も経験ありますし、皆やってることですから。

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