作品を作っていると、興味を持ってくれたデイケアの仲間達が次々と参加してくれて、みんなであーでもないこーでもないと言い合いながら作りました。作業に取りかかるとそれぞれの得意分野が現れてきた。作品全体の構図や設計など下地作りに燃えてリーダーシップをとってくれた人、地味な部分をひたすらたくさん作ってくれた人、奇抜なアイデアを盛り込むことに骨を折ってくれた人、面白い面白いと言いながら作ってくれた人、頑固にやってくれた人、絵がムチャムチャうまい人、と十人十色の得意技をよせ集めたチャンコ鍋的アートになりました。今回、何か自分の隠れた才能を発見した人が必ずいるはず。僕はアートディレクターと言われて鼻高々。この先、短編映画の一本でも作れそうな気がしてきた。この拙い島が何かのキッカケになればいいな、と思った。