「生きた証」
ただ生きているだけの人生もいいもんだ
と言うと
私の周りの人達は悲しむ
それでいいんですか、と
努力という事がどんなに馬鹿げた事か
私は知っている
それを母に伝えると
泣かしてしまった
親友もどうやら私の頑張りが好きなようだ
頑張ったってどうにもならない事
しかし彼らは私に訴える
指をくわえて人生を終わらすな
ひっかけ 爪を研げ
おまえを笑う人生にひっかいてやれ
決してなびいてはいけない
極限まで爪を尖らせろ
爪が折れたらお前の歯を喰らわせろ
歯が折れたらお前のペンを拾え
ペンでひっかくようにかいてやれ
ペンで全ての恨みを晴らしてやれ
ひっかいて流れた血が
おまえの生きた証だ、と