「私の絵『静寂』について」
今回の『静寂』では、孤独を描きたかった。
この絵を観て、時間は、何時ごろ?とか、裸だから夏でも寒いだろう、とか観る人によってはいろんな見方があり、そういうこともありなんだろうけれど、私から言えば、そんなことはどうでもいいことなんです。
この絵の登場人物が裸でいるのも意味があり、裸で衣をまとわぬことで心も衣をまとわぬ姿、裸=素の心、孤独な心を表現したかったのです。
誰にも孤独な心、人に理解できない、してもらえない心の闇の部分は誰でも持ってる、抱えてると思うんです。そういうもの「孤独」を私はこの『静寂』で表現したかった。
背景を夜の深い色合い、感じにしたのもそれを表現できたら、と思ったから。夜の闇に月の破片を煌めかせたのも闇が闇であること「孤独」を主張できるのではないかと思ったから。
私はこれからいろんな絵を描いていきます。そのなかで、描くための要因には「孤独」これは、一生欠かせないでしょう。他にも描くための要因、要素はいくつかあるのですが、それは追々、絵を描いていくときに気持ちの上でも表現していきます。
闇が深いほど、月も闇の中で煌めき続けるのです。