『愛と夢』

もう30年も前の事です。友人とギリシャ、パリに行きました。戦争が終わって30年たち、世界は平和を維持しようと一つに纏まっていました。

日本は高度成長期でした。景気も良かったです。ギリシャはとても古い国です。緑があまりなくて、薄汚れた白い岩肌と茶色の土だけです。パルテノンに行った時は工事中でしたが、ギリシャ神話を想い出して感動しました。ロードス島は観光地です。エメラルドグリーンのエーゲ海に囲まれた美しい島です。人もとても親切でした。今はどうなっているのでしょう。ギリシャは今、4人に一人が失業中だと言われています。IS、イスラム過激派のテロでこの国も出入国が厳戒態勢です。

パリは語るよりも、映画、雑誌、小説にあまたと出てきますから、一人で歩いたことだけを書きます。パリの人は地味ですがお洒落ですしとても質素です。モンマルトルも、モンパルナスも、サンジェルマン・デ・プレも一人で歩いて行ってきました。夜の一人歩きは危険ですが、昼間でしたら、パリの人はよく歩きます。ギリシャ、パリの一人で歩いた事がとても印象が強かったので、今、想い出しながら絵を描いています。