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私の初めてのカメラとの出会いは、二十歳の頃。今思うと、あまり幸せな出会いではなかった。と言うのも、苦労して手に入れた一眼レフカメラは、買って程なく質草に取られ、父親の酒代に変わってしまった。その後、カメラと言えば撮りっきりカメラかコンパクトカメラくらいのもの。しかも生来の大雑把な性格と何度かの引越しとも相まって、プリントもネガも四散してしまった。ところが、カメラのデジタル化に伴って、データの管理と保存がパソコン一台で出来るようになった。

今回、表現としての写真という新しいチャレンジの場を頂いた。良い写真だねと言われると単純に嬉しくて、何百枚何千枚というデータの中からたまたま良く写っている写真を選び出し、今回の出展となった。

 

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