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「造形教室と出会って」

私は子供の頃から元気が良く、何を言われてもにこにことしている様に見えても、実は気にしやすい性格でした。そのせいか、高校2年の秋に家族に付き添われて、精神科に入院するまで、自分を追い込んでしまいました。でも、入院生活は意外に楽しく、子供だったせいか色々な人に可愛がられ、運動会や誕生日会と、みんなではしゃいでいました。「卒業する単位が足りなくなる」と親友に聞かされて、3ヵ月で無理矢理退院して、何もかも前の様に出来ない状態で、助けられながら卒業しました。その後就職してOLになり、元気が出過ぎて二度目の入院を22歳の春にしてから28歳まで家に居て定職に付かず、張りの無い毎日でした。

そんな中、同じ患者であった、出会ったばかりの主人に造形教室を紹介され、おっかなびっくりで参加しました。家での生活が長かったので、大勢の人の中で絵を描くのは、なかなか慣れませんでした。でも、絵が元々大好きなので、安彦先生からの「大きい絵を描いてみない?」という言葉をきっかけに、大きな絵を10年間で8枚描きました。絵を描く時は、自分の夢の世界を自由に描いています。

結婚も9年目をむかえ、大好きな愛犬と主人との生活の中で、造形教室は週に1回仲間と語らいながら絵を描く、憩いの場となりました。今では自分を支えてくれた人達に感謝して、生活を送っています。

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