「〈造形教室〉との出会い」
40歳の半ばを過ぎた頃に、アルコール依存症と診断された時は、とてもショックでした。若い頃から呑んでいたお酒を断つ事は断腸の思いです。
しかしながら、命に関わるとなれば、絶対に止めなければなりません。精神的にもやりきれない気持ちでいっぱいでした。
その感情を何かに置き換える事が必要であると考えていた時に、病院での造形活動を知り、申し出て通わせていただいたのが〈造形教室〉との出会いでした。
それから、技法や表現方法を学んでいくうちに、興味をもったのと同時に生涯続けるような気持ちを抱きました。何かやっと、自分自身の居場所を探し出したような気がします。