私の心は、吐き出せば吐き出すほどに何も
なくなっていった。
溜め込むことでひびが入り、中身が見え出してきた。
やがて、絵を描いて表現する場を与えられ、
受けとめてくれる人たちに出会い、
その言葉に癒された。
吐き出し、受け止めてくれる人たちがいて、
壊れかけていた心が再びつながりだした。
絵を見てくれた人と向き合い、絵の前に立つ
私への言葉を心に取り込んでいったら
そこに安心できる部屋が出来た。
受けとめられたように、自分を受けとめれば
いいのだと思うようになった。
グループホームに入って2年、やっと私は自分に
共感できるようになった。
安心できる自分の心の空間。
絵を見にいらしてくださった方と私との言葉の交換。
大した絵は描けなくても、感じてくれる人がいる。
想像してくれる人がいる。