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職場で孤立していた私はひとりで休憩していた。後ろでは賑やかなしゃべり声や私の悪口などが聞こえていた。

何でここにいるのだろう…窓の向こうの明かりをぼんやり見ていた…消えてしまいたい…ひとりでいる事が苦痛なのではなく、ひとりでいる事を嘲る社会が苦痛なんだ。まるで人形のように座って、自分が自分ではなく抜け殻だけがそこにあるようだった。そのとき突然、不思議な体験をした。まだ精神科に通院する前の出来事である。この画を描いたのは、その時の感覚がきっかけとなった…それは………突然、とても高い何処かから重い何か塊のようなものがストーンと降りてきて身体に入った…かと思うと、あっという間に身体の外側へジワジワと広がっていき、そして消散していった……一瞬の出来事、不思議な感覚。その感覚が、どこにもやり場のない鬱積した感情と重なり、どうしてもそれを描かなければならないと思ったのだ。さて、どう表現するか……。服はいつも身に付けているもので感情が焼き付いた影のように思う、実際に着ていた服を直接紙にのせて縁取りをし、周りだけを描いて表現しようと決めた。画材は、空気のうねりを表したかったから細かく繊細に描ける画材がいいと思い、木炭など試したが直ぐ塗れてしまう為この画には不向きで、空気に思いを込めるには鉛筆がいいと思った。6B~9Hで隅々まで描き、中心部は白紙のままにした。1枚では描きたりず、今は8枚目を描いている。あの不思議な感覚を体験した時からだいぶ時が過ぎたせいか、それとも老人介護のハードワークで心身ともに緊張しているせいか、1枚目とは少し違うような画になってきている。しかしあの時の感覚は何だったのか

今も分からない。が、それを描き続けていたら抑圧された魂が少しずつ解放されていったようだ。

(作品について語る事は難しい。言葉にならない感情などを絵に込めるのだから。いつも文章を書くときは苦労する。少しでも書ければいいと思う。)

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