「アトリエ雑録(1)」
芸術とは、ひとりに捧げられるモノである。けっして「多」や「数」や「多数」にカンヨしてはならない。原則として芸術とは……「プレゼント」そのものだ。だから、金や、票を得ようなんて考えてはイケナイし、考えないのが、芸術家のあり方である。
産業化されればクソアートである。無力そのものの、ザ・アートは、芸術とは、原理的に、まったく異質のモノだ。だから、時代の動きに同調しない、みじめさこそが名誉なのだ。
「アトリエ雑録(2)」
人生とは、あきらめの連続である。だからこそ絵画や写真の中では、あきらめる自分を見たくない。人生は相対的な現われだ。しかし……作品はすべて自分で、絶対的に決めるコトができる。人生の満足度はせいぜい30%である。50%なんて言う人がいたら、ガンバリすぎだ。なまける努力をした方がいい。
表現はまったく、あきらめる必要がない。百パーセント達成可能なのが創作という世界で。才能ある・ない、なんていう言葉は、いい訳だけに使われるモノ。
やるだけとことんできるのが表現。ダキョーする理由なんて、ひとつもない。