僕が皆が「恐い」という絵を描くのは、僕が心の弱い人間だからです。それを描くことによって、心のバランスを保っているので、そういう絵を描かないと、自分が爆発してしまいそうになるのです。昔は、親や他人への怒りをぶつけてきました。最近は、グループホームに移り、多少怒りが収まり、笑っている絵も増え、女の人の絵も増えてきました。
絵は、子どもの頃から描いていました。その頃でも、やっぱり人が恐いという絵を描いていました。もう、その頃から病気だったのだと思います。特に女性に対する怒りが多く、ふつうの女性が「恐い」と言います。やさしい絵は、殆ど描いたことはありませんでした。絵は、僕にとって自分の一部、生活の一部になっているので、描けない時は、とても辛いです。死にそうになるぐらい辛くなります。活字を読んでいないと落ち着かない人やタバコ、酒、パチンコ、食事を断絶することと同じです。