これまでの展覧会

作者一覧 心のアート展

ボロボロズボンに薄汚れたひげ面の顔。そして、ボサボサ頭。それが以前の私の姿である。身嗜みなどに全く興味がなかった。そんな姿の私が街を歩いていても全く振り向くものはいなかった。通り過ぎる人々は、誰も私が芸術家とは思わなかったのだろう。そんなホームレスのような姿の私が、いつも考えていた事は、奇妙で不可思議な抽象画の事である。どんな表現がいいか、これはどうだ、これも違う、あれはどうか、それも違う、と言う具合である。

そんな自分を認めたのは、やはり数々の展覧会であろう。無論、今回入選した「心のアート展」も含まれる。そして、沢山の人々が私の絵を観るのである。私の絵を観て、人それぞれ感想は違うかも知れないが、私自身の世界を特に強く強調したつもりである。そして、今の表現を今以上発展させていく必要もあるだろう。それは大変難しい事だ。しかし、最近の美術の表現と言うのは、色々と分野が多く、私自身の芸術は、どの分野に入るのか解らない。私自身は、自分の作品を抽象模様と呼んでいるが、どう評価するかは、観る人達の自由である、そして、今後どのような形、つまり表現が広がるのかは全く私にも解らない。

私は思うのである。例えば若者たちが愛らしいアイドル歌手に惹かれる様に人の心を惹く様な絵を描いて行きたい。そして、今後どのような絵の展開をするかは自分自身でも楽しみである。

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