これまでの展覧会

作者一覧 心のアート展

私は自分の絵の現れ方がわからない。

私の心は、自己の森羅万象であろう。森羅万象の流出と絵の接続、その在り処はどこにあるのか。思考や、感情や、あるいはその間から、あるいはそれら何もかもの全体から、どのように絵は走り出しているのだろう。絵はここにあり、これらは私の絵なのに、私にはわからない。森羅万象から置いてけぼりをくらい、すべてに追いつけない状態が絵となっている。

私はいつも負けているから、悔しくて地団駄を踏み鳴らす。踏み鳴らす音が、まだ現れていないこの先の絵のなかに響くよう、「せめて」と願い乞う心のもとで。

どうせ負け戦なら、負け方に慣れないで、負け方に従属しないで、どんどん新しい負け方をつくっていって、追いつけない意味を探して、わからない在り処を確かめていってやる。

私に強打する地団駄の中で、私は自分の絵を睨みつけている。

TOPに戻る