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『微笑みの手当て』

今回の作品は、以前「モナリザ・プロジェクト」という一般公募があり、その時、私は葉書1枚ずつに目だけ、鼻だけ、口と手だけをコラージュしたところ好評を得て、それとコラージュ・デッサン(コラージュで顔を写生する)が楽しかったので、安彦先生が実物大のモナリザを作ったらどうか、という事で私なりのモナリザを自由に作ってみました。背景は熱帯をイメージしながらも、原画通りにここは坂道かな、とか湖かな、とか森かな、とか考え貼っていきました。胸の部分を顔の群像にしたのは、モナリザをマドンナに見立てるためです。大切なのは目と鼻と口。安彦先生がどこから見ても見ている人の方を見ているみたいだ、と言ってくれました。顔に包帯をしたのは、「筋肉少女隊」の『どこにでも行ける切手』という曲の歌詞の中で、<包帯だらけの顔の少女におまけの一日をあげた神様が、少女が一日中部屋を出なかったので、彼女を切手にして、どこへでも行けるようにしてあげた>という内容からとりました。包帯の下にはあばたの顔が貼ってあります。

タイトルを命名するにあたって、スタッフの宇野さんと歌詞に出てくる「闇の闇の右手に宝石のように輝く子供達の楽団」の中からとろうかと考えあぐねていると、アトリエメンバーの松本さんが一声『微笑みの手当て』と言ってくれたので、それに決まりました。

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