これまでの展覧会

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ここまで共に歩んでくれた母の、気持ちとしては、娘の成長イコール自分の価値と言っても過言ではないくらい、娘と向き合うことに一生懸命になってくれていた。そしてどこかで、母は、いい母となろうとし、私も、母が気づいてくれたのだから、幸せなのだ。親の理解に大人になってからとはいえ、恵まれたのだから、その分、もっと頑張らなくてはいけない。不快感とか、疲れや苦しみを、感じることは間違っていると、自分に言い聞かせ、窒息しかかっていた。だけれど、これ以上頑張ろうとするたびに、逆に、神経が疲れてしまい周囲に、話を聞いてもらっていても、ふつふつと、怒りがこみ上げてきていた。

それは、心の中で思っていいことと、思ってはいけないことに、自分で分けていて、たとえ受け止めてくれる人がいても、周囲に許されていて、自分が許せずにいたのだ。

そして母に、この間、「お母さん、これから私、毒のある絵を描いてもいい?」と聞いたら「あなたが描きたいと思うことには、意味があると思うよ。好きなように、描いたらいいよ。」と言ってくれたことに、今までの親子の間での、縛りが解けたような気がした。しっかり毒のある絵も描いていきたい。

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