これまでの展覧会

特集展示 安彦講平 心のアート展

安彦がその活動で一貫して目指してきたのは、「治療」や「教育」ではない「自由な自己表現」だった。上の立場の者から「与え」られたり「指示」されたりするのではなく、また誰かから「解釈」されたり「評価」されたりするのでもなく、一人一人が自らを〈癒し〉、自らを支えるための自己表現。それをなによりも大事にしてきた。

「私たちがめざし、試行してきたものは、いわゆる「教育」や「治療」のための、上から与えられ、外から解釈・評価されるような道具・手段としての描画ではなく、それぞれが自由に描き、身をもった自己表現の体験を通して、自らを癒し、支えていく。そのような「営みの場」である。」
(『“癒し”としての自己表現―精神病院での芸術活動、安彦講平と表現者たちの34年の奇跡』エイブル・アート・ジャパン、2001年)

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