1944年、ブラジル。ひとりの女医が精神病院の門をたたく。彼女の名はニーゼ。そこでは毎日のように電気ショックなどの暴力的な治療が行われていた。患者を人扱いしない光景を目の当たりにし、ニーゼは言葉を失う。最新治療にしか興味のない男性医ばかりの院内で、彼女が身を置けるのは、ナースが運営する作業療法部門だけだった。そこでニーゼは患者に絵具や筆、粘土などを与えて、彼らが自由に表現できるよう病室をアトリエに作り変える。少しずつ開かれてゆく患者たちの心の扉。しかしそんな中、ある事件が起こる――。
『セントラル・ステーション』や『シティ・オブ・ゴッド』など、ブラジル映画の傑作に新たな新作が加わった。ブラジル国内はもちろん、国際的にも名高いリオデジャネイロ国際映画祭で観客賞を受賞し、昨年の東京国際映画祭ではグランプリと最優秀女優賞をw受賞した本作である。ドキュメンタリー出身の奇才、ホベルト・ベリネール監督が構想に13年、撮影期間4年をかけて丁寧に作り上げた。ニーゼを演じるのはブラジルを代表する名女優、グロリア・ピレス。伝説の女医を情熱的に演じている。(映画チラシより)
(2015年・ブラジル・109分)©TvZero
2016年12月17日(土)ユーロスペースほかにて全国順次ロードショー
配給:ココロヲ・動かす・映画社〇