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『夜の横顔』

東京のJR中央線の乗客を描きました。仕事を終えて、帰宅する人の横顔です。仕事を終え、電車に乗ったばかりの労働者としての顔をしていた乗客が、だんだんと電車が下るにつれて、大きな組織から解放され、疲れと共に無表情になり、あるいは自分の時間として物事を考えている表情に変わり、さらにまた、電車がベッドタウンにある自宅に着くにつれ、家庭的な表情に変化していく瞬間を描きました。

(『心の杖として鏡として―“癒し”としての自己表現』より)

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